当社純水設備のページをご覧いただきありがとうございます。
オーエス・エンジニアリングで扱っております代表商品の一つである「純水設備」についてご説明させていただきます。
目次
純水設備とは?
純水設備とは、水に含まれる不純物(有機物や無機物、微粒子や微生物)を用途に応じて、取り除く機能を持つ装置のことを言います。
水道水・純水・超純水の違い
そもそも、水道水と純水の違いはなんでしょうか。
一般的に使われる水道水は軟水(Mgイオン、Caイオンを一定割合取り除いた水)ですが、それでも水垢の原因となる物質がまだ残っており、そのほかにも有機物、無機物などの不純物が混入しています。
一般的な水道水に含まれる不純物の割合は、50mプールに風呂桶数杯分の不純物が混ざっていると言われています。
それをあくまで目安ですが、角砂糖一杯分くらいまで抑えたのを純水、さらに耳かき一すくい分くらいまで抑えたものを超純水と言います。
工業用水として不純物を取り除いて使われる場合は、純水を使うことがほとんどです。
純水設備は何のために使う?仕組みと役割
水を利用する場合や、水を使った商品を工業的に造ろうとするとき、原材料としての水は大変重要です。
では具体的に、純水設備とはどういった役割を担っているのでしょうか。
原材料となる水として、水道水や井戸水などを利用する場合に起きる問題は大きく以下の4つに別れます。
- 水道水に残っている不純物はその量が一定しないため、品質のばらつきや化学的性質の不安定化などの問題を引き起こす恐れがある。
- 水道水を洗浄に使うと、微量の不純物が洗浄対象物に付着して残ったり、水が蒸発する際に不純物が析出して水垢(みずあか、ウォーターマークとも呼ばれる)を発生させる。
- 水道水や井戸水内の不純物が洗剤(界面活性剤など)の働きを妨げることがある。
- ボイラーや加湿器、更には微細なノズルなど、水の温度が変化したり、蒸発が生じたりする用途では、水に不純物が含まれると、水垢が生じて配管を閉塞したり、伝熱を妨げたりするなど重大な障害を引き起こす恐れがある。
そこで、純水や軟水などを原材料に用いれば、こうした問題を未然に防ぐことができます。
純水の使用は機械の故障の防止、品質管理に役立つため、原材料としての水の品質管理は、そのまま製品の品質管理・低コスト化へとつながるのです。
オーエス・エンジニアリングでの純水設備に対する取り組み
弊社では、不織布製品工場様に、化粧品・医薬部外品基準の商品に合わせた純水製造システムを、食品工場や製紙工場様の生産現場には、純水・軟水・殺菌水などを供給するシステムをご提供し、品質の向上と安定化に貢献しています。
その他様々な事例に対し、弊社では専門知識を有するスタッフがお客様毎の要望に適した製品の提案をさせていただいております。
御社の純水の使用目的に応じて、下記設備等で何が一番適切なのか、無料で相談に乗らせて頂きますので、まずはお気軽にご連絡頂ければ幸いです。
各取扱製品について
一口に純水設備と言っても、目的や用途に応じて使用する設備が複数存在します。
当社オーエス・エンジニアリングで扱っている各機器について使用例とともに解説させて頂きます。
①純水製造システムユニット
純水製造システムユニットとは、純水を製造するための機器全体のことを指します。そのため、以降に紹介する設備もすべて「純水製造システムユニット」に含まれます。
造水量約200L/h~2000L/hクラスの純水装置をお客様のニーズに合わせユニット化し、ご提供しています。
使用例
主に紙・不織布加工会社、製紙会社、食品会社、病院などで導入いただいています。
②薬液調合設備
薬液調合設備とは、純水を貯留し薬液を調合する機能を持った設備のことを言います。こちらについてもご要望に合わせて製作いたします。
薬液調合設備の使用例
主に製紙会社、不織布工場などでご利用いただいています。
③UV殺菌設備
純水の殺菌方法としては、UV(紫外線)殺菌装置を用い、循環殺菌を行っています。
純水内の細菌を一度殺菌しても、有機物が有ればまた細菌は増殖します。そのため、繰り返し循環殺菌をすることで常に純度の高い純水を作り出すことが可能になります。
UV殺菌設備の使用例
主に食品会社、不織布工場などでご利用いただいています。
④軟水・殺菌水供給設備
純水の他にも、軟水や殺菌水を作り供給するシステムもご提供しています。
軟水とは水の硬度成分(主にカルシウム・マグネシウム)を除去した水のことで、純水とは用途が異なります。
軟水・殺菌水供給設備の使用例
※【更新中】
⑤自動送水・制御盤
装置の使い勝手を決める制御盤は、ひとつひとつ打合せをしながら手作りで製作します。
自動送水・制御盤の使用例
※【更新中】
純水設備全体の高知県内での納入実績
会社名 | 納入月 | 機械種類 | 型番 | 台数 |
---|---|---|---|---|
紙・不織布加工 | 2000(H12)4 | 純水製造・薬液調合・貯留・自動送水システム | OS-WS2000HF-SS | 1 |
紙・不織布加工 | 2003(H15)4 | 純水製造・薬液調合システム | OS-WS400-DW | 1 |
紙・不織布加工 | 2003(H15)8 | 純水製造・薬液調合システム | OS-WS401-DW | 1 |
食品会社 | 2004(H16)6 | 殺菌水製造システム | AQ-1500 | 1 |
紙・不織布加工 | 2005(H17)3 | 純水製造システム | OS-WS1000-DK | 1 |
紙・不織布加工 | 2005(H17)3 | 純水製造システム | OS-WS1001-DK | 1 |
製紙会社 | 2007(H19)1 | 純水製造システム | OS-WS600-SW | 1 |
製紙会社 | 2008(H20)2 | 純水製造システム | OS-WS600-MS | 1 |
製紙会社 | 2009(H21)4 | 薬液調合・貯留・自動送水システム | OS-WHS600-MS | 1 |
食品会社 | 2009(H21)10 | 殺菌水製造システム | AQ-1500 | 1 |
紙・不織布加工 | 2012(H24)5 | 保冷剤製造ライン循環殺菌システム | HP-1S | 1 |
製紙工場 | 2012(H24)9 | 全自動軟水供給システム | MS-750CL | 3 |
製紙工場 | 2012(H24)9 | システム軟水装置 | MW-300CL | 2 |
紙・不織布加工 | 2014(H26)9 | 純水製造供給・熱水殺菌システム・第5棟 | WJ-2000ASF | 1 |
紙・不織布加工 | 2015(H27)8 | 純水製造・貯留・送水システム,可搬型薬液調合タンク | MRO-400BG | 1 |
紙・不織布加工 | 2017(H29)9 | 純水製造供給・熱水殺菌システム・第6棟 | WJ-4000ASF | 1 |
食品会社 | 2017(H29)10 | 炭酸次亜水製造装置 | TC4H-30A-160 | 1 |
紙・不織布加工 | 2018(H30)9 | 新ウェット棟・純水製造・薬液調合・熱水供給設備 | MRO-600BG | 1 |
病院 | 2019(R1)1 | システム軟水装置 | MW-50 | 1 |
紙・不織布加工 | 2019(R1)9 | 全自動軟水供給システム | MS-900CL | 4 |
製紙会社 | 2019(R1)12 | サンドセパレータ | LAKOS ILB0300 | 4 |
病院 | 2020(R2)3 | 純水流量計測管理システム | KV-8000,FD-Q20C | 6 |
純水設備を導入する際の流れ
①ご相談・現場の状況のヒアリング
お電話・メールなどでお問い合わせいただいた後、現在のご状況・課題感を細かくヒアリングさせて頂きます。
②現在の状況に適した製品のご案内・お見積り
お客様の課題解決、状況に最も適した製品・サービスプランをご提案させて頂きます。その段階でご納得いただければお見積りを作らせていただきます。
③ご注文・契約
内容にご納得いただければご契約に移らせて頂きます。
④納入・施工
納入日のご相談・決定後、実際の納入・施工を行います。
⑤検査・お引渡し
問題なく稼働するか細かく検査を行い、お引渡しになります。
⑥定期メンテナンス
その後の定期的にメンテナンスサービスのご提案をさせて頂きます。できるだけランニングコストを抑えられるよう、随時ご提案を行ってまいります。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
純水設備について、どんな小さな事でも結構ですので、もしお聞きになりたいことやお見積りのご希望などがございましたら、いつでもお気軽にご相談下さい。