オゾン機器によって新型コロナウィルスをはじめ、多くのウィルス・菌類の除菌効果が実証されています。
オゾン機器が持つ除菌効果について解説させて頂きます。
目次
オゾン発生器によってウイルスの不活化・分解除去が可能!!
昨今社会問題にまで発展している、院内感染。
従来病院内では、薬剤によるくん蒸や噴霧、清拭、紫外線等が用いられております。
しかし、薬剤の使用はその有害性が環境や人に与える影響や、耐性菌の出現が問題視されており、また紫外線も影の部分が殺菌出来ないといった面もあります。
弊社が自信を持っておすすめさせていただく、オゾンによるくん蒸では、残留毒性と耐性菌の発生が無く、隅々まで効果を発揮することが出来ます。
オゾン発生器によるコロナウィルスに対する除菌効果
2020年に入り、新型コロナウィルスが猛威を振るいましたが、そんな中で注目を集めていたのがこの「オゾン発生機器」です。
各研究機関で「オゾン」の除菌効果が実証されており、コロナウィルスへの対策として有効と認識されるようになりました。
以下、各研究機関で発表されたオゾン発生器によるコロナウィルスに対する効果の実証例の一部抜粋になります。
殺菌効果ほとんどない? 空気清浄機「粒子」に関する論文
日本のエレクトロニクス関連メーカーが販売している空気清浄機には、殺菌や脱臭といった効果をうたう粒子を放出するものが多い。メーカー各社が名付けた粒子の例としては、シャープの「プラズマクラスターイオン」やパナソニックの「ナノイー」がある。
ところが、そうした粒子自体には殺菌効果がほとんどなく、実際の殺菌は、同時に発生するオゾンが担っているとする論文が公開されている。2012年4月に開催された第86回日本感染症学会総会で発表され、同年11月20日に発行された「感染症学雑誌 Vol.86 No.6」に座長推薦論文として掲載された「殺菌性能を有する空中浮遊物質の放出を謳う各種電気製品の、寒天平板培地上の細菌に対する殺菌能の本体についての解析」である。
発表したのは、国立病院機構 仙台医療センター 臨床研究部 ウイルスセンターの西村秀一氏。論文では、シャープの「プラズマクラスターイオン発生機」、パナソニックの「ナノイー発生機」、キングジムのイオン発生式空気清浄機「ビオン」の三つの機器について殺菌能力を調べた。その結果、極めて狭い空間では、製品に一定の殺菌効果があることを確認できた。
引用:日本経済新聞
新型コロナ 低濃度オゾンガスで感染力抑制効果
健康には影響がないとされる程度のオゾンガスを使った実験で、新型コロナウイルスの感染力を抑える効果があったとする結果を、愛知県にある藤田医科大学が発表しました。
藤田医科大学によりますと、これまでに高濃度の「オゾンガス」は、新型コロナウイルスの感染力を抑制する効果があることが報告されていますが、人体への毒性があることが課題となってきました。
藤田医科大学の村田貴之教授は、密閉した容器の中に新型コロナウイルスを付着させたステンレスを入れ、容器の中で日本の作業環境基準で健康には影響が出ないとされる「0.1ppm」という低濃度のオゾンガスを発生させて影響を見る実験を行いました。
その結果、湿度80%の条件のもとでは、10時間後には感染力のあるウイルスの量が、処理しなかった場合の4.6%にまで減少したということです。
~中略~
藤田医科大学では、今回の実験結果を踏まえて、来月から病院の待合室や病室などにオゾン発生器を設置することにしています。
引用:NHK
(世界初)オゾンによる新型コロナウイルス不活化を確認
奈良県立医科大学(微生物感染症学 矢野寿一教授、感染症センター 笠原敬センター長)とMBTコンソーシアム(感染症部会会員企業:クオールホールディングス株式会社、三友商事株式会社、株式会社タムラテコ、丸三製薬バイオテック株式会社)の研究グループは世界で初めてオゾンガス曝露による新型コロナウイルスの不活化を確認しました。また、その不活化の条件を実験的に明示することにより、実用性を学問的に示しました。
本学の村田貴之教授が人体に安全な低濃度オゾンガスで新型コロナウイルスを不活性化できる事実を世界で初めて発見しました
藤田医科大学(愛知県豊明市沓掛町田楽ヶ窪1番地98)の村田貴之教授(ウイルス・寄生虫学)らの研究グループは、低濃度(0.05または0.1ppm)のオゾンガスでも新型コロナウイルスに対して除染効果があるということを、世界に先駆けて実験的に明らかにしました。
この発見により、医療施設や公共交通機関など人が集まる場所でも常時、人体に許容される濃度でオゾン発生器(低濃度かつ適切な濃度管理が維持できる機器)による新型コロナウイルス感染防護のための使用が可能となります。藤田医科大学病院では既に導入済みのオゾン発生器を使用して、病院内の待合所や病室などでの感染リスクを低減させる取り組みを、9月初旬より開始いたします。引用:藤田医科大学
国立病院機構 仙台医療センターでは、一般的に殺菌効果があるとされている製品に殺菌効果がほとんどないということが研究結果で明らかにされています。
また、奈良県立医科大学、藤田医科大学でも、オゾン発生機器によって新型コロナウィルスの不活化が実証されました。
複数の研究機関でオゾン発生器の効果が実証されている昨今、オゾン発生器の導入を進める病院や施設は増え続けています。
インフルエンザウィルスの不活化
また、オゾンによる不活化の効果はコロナウィルスだけでなく、インフルエンザウイルスにも効果があると実証されています。
シャーレ内のインフルエンザウィルスを濃度20ppmのオゾンガスにさらし続けることで、インフルエンザウイルスの99.999%を不活化出来る、という実験結果も報告されています。
参考:IHI資料:インフルエンザウィルスのオゾンガスによる不活化
ノロウィルス対策での活用事例も
引用:日刊工業新聞 平成18年12月発行
コロナウィルスやインフルエンザウィルスに加え、ノロウィルスとしても多くの導入事例が有ります。
オゾンガスはすでにノロウイルスや重症急性呼吸器症候群(SARS)に効果があることが確認されており、医療現場や救急車に発生機が導入されている。同大感染症センターの笠原敬センター長は「オゾンガスは生成に原材料がいらず、残留毒性もないので現場にもメリットはある」と説明。
オゾンはあらゆる菌、ウィルスへの効果を示しています。
㈱IHI社様によるオゾン除菌試験の対象菌
IHI社様より公開されているオゾンによる除菌対象となる菌になります。
- MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)
- MSSA(メチシリン感受性性黄色ブドウ球菌)
- 緑膿菌
- 枯草菌
- 表皮ブドウ菌
- 大腸菌
- 真菌
- 肺炎桿菌
- ブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌
- ヒト結核菌
- ヘルペスウイルス
- ウデノウイルス
- インフルエンザウイルス
- エイズウイルス
- エントロバクター・クロアカエ
- ナイセリア種
- コリネバクテリウム
- アシネトバクター種
- セラチア
- 新型コロナウィルス
オゾン発生器の除菌の原理
微生物の細胞や粒子を構成してる種々の生体成分が、オゾンによって直接酸化分解され、著しい変性と障害を受けて、増殖や生存が不能になります。
不活化とはこのことを指しています。
オゾン発生機器のデメリット・注意点について
これまで、オゾン発生機器のメリットについてお伝えしました。
次は、一般的にオゾン発生機器にあるといわれているデメリットや、注意点についても見ておきましょう。
オゾンの人体への影響・残留毒性は?
オゾンという成分自体には、実は毒性があり、人体や動物にとって有害となりえます。短時間で殺菌を行う際に限り、無人の部屋で高濃度のオゾンを発生させる際は注意が必要です。
しかし、通常使用されるオゾン発生器によって発生する低濃度のオゾン(匂いを感じない程度)では人体に影響はありません。
また、オゾンは非常に不安定な結びつきによって出来ているため、時間経過と共に酸素へと戻っていきます。
そのため、残留性がなく、安全性が高い装置と言えます。
オゾンに対する耐性菌の発生はある?
特定の方法で殺菌・除菌を行う際、その殺菌方法に耐性を持った菌が発生する場合があります。
この菌を「耐性菌」と言います。
薬剤による除菌を行っていた場合、その薬剤に対する抗体が菌に発生し、耐性菌の発生へと繋がる事例が報告されています。
しかし、オゾンの場合は、細菌を直接酸化分解するため、耐性菌が発生することはありません。
オゾンで完全に除菌できるわけではない?
オゾン発生器を導入したからと言って、それで除菌対策が完璧になるかというと、もちろんそうではありません。
アルコール除菌やマスクによる対策などは必要で、そのうえでさらに対策を行う際に活用できるのがオゾン発生器になります。
オゾン発生器によって発生させたオゾンは、空気中の浮遊菌だけでなく机や椅子などに付着している付着菌の除去も可能になります。
現状行っている対策と合わせて、より感染対策を盤石にする体制づくりとしてオゾン発生器は多くの施設などで導入されています。